2008年11月23日日曜日

第6回講演会報告

田上雅徳氏の講演会を下記の日程と会場で行いました。田上氏は、2006年8月より2年間、アムステルダム自由大学(Vrije Universiteit Amsterdam)客員研究員として在外研修し、2008年夏に帰国しました。コメンテーターの関谷昇氏は、16世紀後半から17世紀前半にかけて主にドイツで活躍したカルヴァン主義法学者ヨハンネス・アルトジウスについての自身の研究成果を踏まえて、その見地から田上氏の講演に対して発言しました。フロアとのやりとりも活発になされ、有意義で白熱した講演会となりました。

テーマ 「ダッチ・カルヴィニズム再考」

日 時  2008年11月22日(土)午後2時~4時30分
会 場  立教大学 池袋キャンパス11号館2階 A204教室
講 師  田上雅徳氏 (慶應義塾大学法学部准教授、アジア・カルヴァン学会日本支部総主事)
コメンテーター  関谷 昇 氏 (千葉大学法経学部准教授)

会 費  500円 (含茶菓代)

2008年3月11日火曜日

第5回講演会報告

第5回講演会は予定どおり3月10日(月)午後3時より開催され、雨天にもかかわらず48名の参加者を得て盛会裏に終了した。

最初の講演は金子晴勇氏の「ルターにおける神と人との認識――『詩編51の講解』(1532)をめぐって」と題するものであり、ルターの『詩編講解』に基づいて神と人間との関係が深く説き明かされた。これに対して竹原創一氏がこの発表に関連する西田幾多郎の理解をめぐってコメントした。

続いて、野村信が「『詩編註解』におけるカルヴァンの人間観――詩編第51編をめぐって」と題してカルヴァンの聖書解釈と人間論の関係について発表した。これに加藤武氏がアウグスティヌス研究者の視点からコメントした。

フロアからの質問や意見は大変活発であり、ルターとカルヴァンの神学や聖書解釈への関心と共に、「悔い改めの詩編」と呼ばれる詩編51編に対する人々の熱心な思いを感じた。

終了時刻は予定を30分延長して6時半であった。この会のために奉仕されたすべての方々に感謝したい。なお、次回(第6回)講演会の内容は、現在検討中であるが、今年の秋に開催したいと願っている。(野村記す)

日 時      2008年3月10日(月)午後3時00分~午後6時30分 その後茶話会
場 所      立教大学 12号館地下会議室
テーマ      「ルターとカルヴァン:神と人間 詩編51編より」
講演者      金子晴勇氏(聖学院大学大学院特任教授)
          野村 信氏 (東北学院大学教授)
コメンテーター  竹原創一氏 (立教大学教授)
加藤 武氏 (立教大学名誉教授)