2007年8月24日金曜日

第10回アジア・カルヴァン学会日本大会報告

タイトル CALVIN: toujours nouveau〈カルヴァン:常に新たに〉
日時 2007年8月21日(火)~23日(木)
会場 国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区代々木神園町3-1)
主題講演 「カルヴァンの聖餐論」
ゲスト ヴィム・ヤンセ教授(ライデン大学教授、アムステルダム自由大学客員教授)

長らく準備を重ねてきました第10回アジア・カルヴァン学会日本大会(本年8月21日~23日)は、皆様の多大のご協力とご支援により、88名の参加(韓国27名、台湾3名、他4名、日本54名)を得て、すべてのプログラムを無事に終了しました。

ライデン大学のヴィム・ヤンセ教授による主題講演は大変優れた発表であり、この論文は2009年刊行予定の本学会編集『カルヴァン生誕500周年記念論文集』に掲載する予定です。

他の先生方の発表も興味深く、いずれ本学会の論文集Calvin in Asian Churches (第3号、Dr. Lee 編集、韓国長老神学大学発行)に掲載される予定です。

なお、2009年に開催予定の第11回アジア・カルヴァン学会は、韓国が会場になります。とくに、この年はカルヴァン生誕500周年にあたり、韓国の諸教会はこの学会に力を入れる心積もりであると伺っています。日本の有志の皆さんも、是非参加して下さい(希望者は連絡願います)。

今回の日本大会の財政面におきましても、皆様からの多大の援助をいただきまして感謝です。当初の総予算は150万円でしたが、献金を約160万円頂き、支出は約150万円で、少し黒字で会計決算が出来ました。残金は次回のために繰り越しとさせていただきます。感謝して報告いたします。

さて、今後の日本支部の予定ですが、「日本大会準備会」は解散して、「アジア・カルヴァン学会日本支部運営委員会」を立ち上げました。ニュース・レターの発行や、講演会、翻訳会などの業務を継続いたします。

なお、一つ予告ですが、来年3月に第五回講演会を開催する予定です。金子晴勇先生(聖学院大学大学院教授)と私、野村が、『ルターとカルヴァンの聖書講義:詩編を中心に(仮題)』で発表させていただきます。聖書講解に関しては、ルターは発想の天才であり、カルヴァンは解釈の巨匠と呼べます。どちらも方法論は違いますが、二大巨頭であり、いまだに解明されていない、未知の部分がたくさんあります。

ちなみに、オランダでは、「ルター・カルヴァン説教セミナー」というW. バルケ教授を中心とした共同研究が行われていますが、そこでは今もこの金山を掘り続けています。

第五回講演会は、詳細が決定次第、皆様に御連絡させていただきます。

引き続き、本学会日本支部の活動をご理解いただき、またご支援くださいますようにお願い申し上げます。

(野村 信)

2007年7月17日火曜日

第4回シンポジウム報告

アジア・カルヴァン学会主催の第4回シンポジウムを、以下のように行いました。

テーマ「宗教改革期の教育論―近代教育の源泉に遡り―ad fontes educationis modernae」

日 時 2007年 7月16日(月・祝)午後 1時より 4時(のち 5時まで茶話会)
場 所  立教大学・太刀川記念館多目的ホール(3階)

発表者 1. 「ルターとメランヒトンの教育論」
        菱刈晃夫氏(国士舘大学准教授)
      2. 「ユマニスムの教育論 1 医師ラブレーから農学者オリヴィエ・ド・セールへ」
        細川哲士氏(立教大学教授)


      3. 「ユマニスムの教育論 2 カルヴァンとロヨラの場合」
        久米あつみ 氏(元帝京大学教授)

会 費  500円

2007年3月22日木曜日

第3回シンポジウム報告

アジア・カルヴァン学会主催の第3回シンポジウムを以下のように行いました。

日 時 2007年 3月21日(水、祝)午後 2時~ 4時 後茶話会
場 所 立教大学12号館会議室(地下)

テーマ 「ルターとカルヴァンの聖書解釈-詩編註解をめぐって」

発題者     竹原創一氏 (立教大学教授)
野村 信氏 (東北学院大学助教授)
コメンテーター 金子晴勇氏 (聖学院大学大学院特任教授)
          鈴木昇司氏 (立教大学大学院生)

会 費 500円(茶菓代含)