2020年2月15日土曜日
第 7 回アジア・カルヴァン学会講演会は延期します
当ブログでご案内しました、3 月 9 日(月)「第7回アジア・カルヴァン学会講演会」(会場:青山学院大学青山キャンパス)は、コロナウィルスの影響を鑑み、延期することにしました。延期先の日程が決まり次第、改めてご連絡いたします。ご理解いただけますと幸いです。
(ブログ管理者)
2019年1月25日金曜日
第 6 回アジア・カルヴァン学会講演会 開催のお知らせ
毎年 3 月に開催している、宗教改革者ジャン・カルヴァンについての講演会です。御関心のある方は、どなたでもお越しください。
日 時 2019 年 3 月 4 日(月)午後 1 時より 4 時30分まで
場 所 立教大学池袋キャンパス 12号館地下 会議室
参 加 予約不要(直接ご来場ください)無料
第 1 部 (午後 1 時) カルヴァンの聖礼典に関する考察
1 思想的特色
「カルヴァンの聖餐論の特色」
東北学院大学 文学部教授 野村 信
「契約の概念とジュネーヴ共同体―カルヴァン聖礼典論の実例」
大東文化大学 非常勤講師 住田 博子
(ビジネス・ミーティング)
第 2 部 (午後 3 時) 特別講演
「メランヒトンの人間学」
国士舘大学 文学部 教育学科教授 菱刈 晃夫
主催者: アジア・カルヴァン学会日本支部、日本カルヴァン研究会
連絡先: sn111@hotmail.co.jp (野村まで)
URL : http://calvin-research.blogspot.com/
2018年7月1日日曜日
学会誌『カルヴァン研究』創刊号を発行しました
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| 『カルヴァン研究』創刊号 |
7 月 1 日(日)、学会誌『カルヴァン研究』創刊号(ヨベル、2018年)を発行しました。
「ものとしるし」特集号です。
日本キリスト教書販売(株)(日キ販)取扱書店でぜひお買い求めください。
定価 1,500円(税別)
〈目次〉
発刊にあたって
シンポジウム 1
主題改題〔1〕 野村 信
第 1 回講演
ものとしるし――Augustinus, De doctrina christiana における―― 加藤 武
第 2 回講演
ものとしるし――カルヴァンの聖餐論において―― 久米あつみ
第 3 回講演
パスカルにおける「ものとしるし」 塩川徹也
特別寄稿
ものとしるし――現代記号論の視覚からの考察 久米 博
シンポジウム 2
主題改題〔2) 野村 信
第 4 回講演
エラスムスにおける「もの」と「しるし」 金子晴勇
第 5 回講演
8 世紀イコン論における「もの(res)」と「しるし(signum)」 鐸木道剛
第 6 回講演
カルヴァンにおける「もの」と「しるし」――聖書解釈における視座 野村 信
研究発表
カルヴァンの「聖遺物考」について 岩田 園
執筆者紹介
アジア・カルヴァン学会日本支部役員名簿
アジア・カルヴァン学会日本支部規約
アジア・カルヴァン学会日本支部内規
2018年3月24日土曜日
第 5 回合同研究発表会 報告
本会についての経過報告は私の個人的な視点をお許し願い、以下に記します。
三月の年度の終わりの近づく月曜日にもかかわらず、天候にも恵まれ、青山学院大学の17号館の 3 階の小教室は、補助椅子を出して40名を超す出席者で満ちた。昨年出版した好評の『二つの宗教改革』をめぐるシンポジウムが聴衆の関心を惹いたと思われる。
午前にテュービンゲン大学在学中の木村あすか氏による「ストラスブールの牧師夫人、信徒神学者 カタリーナ・シュッツ・ツェル」と題する研究発表があった。宗教改革で活躍した男たちの傍らには女性たちの働きが大いにあったが、近年になって光があてられるようになった。本発表もそういう点でこの点を意欲的に取り組み、これから大いに研究が進むことが期待される。
新館の 1 階の広々した大学食堂でランチを摂り、午後から岩田園氏の「ギヨーム・ファレルと檄文事件 ―フランス語圏宗教改革の転機― 」と題する発表が行われた。上智大学4年生であるが、研究も発表もしっかりしていた。カルヴァンより先に宗教改革の運動に加わり、ヌーシャテルで檄文や印刷などを指揮し、広範に活動したファレルに焦点をあてた。これからさらに学びを深めてほしい。
その後、「カルヴァンの福音理解 ― その聖書的、包括的視点」と題して私が講演した。カルヴァンには独特な福音理解があったわけではなく、きわめて聖書的、救済史的、教理的な理解にたつ神学をもっていたと論じた。その中でも、近刊予定のカルヴァン・エフェソ書説教第三巻の中から大胆な表現をもってカルヴァンが福音を語る部分を紹介し、さらに福音と霊性という問題をルターと比較して論じた。終了後、フロアから、この問題を長く研究している金子晴勇氏からコメントを頂戴したが、いわく「ルターとカルヴァンでは、ルターがキリストとの主観的な結びつきを熱く語るのに対して、カルヴァンは客観的に見る傾向があり、知的な印象を受ける。しかしルターのほうがとてもわかりやすい」と言われ一同納得した。
最後の企画であるシンポジウムは「『二つの宗教改革』を巡って―訳者、編集者たちによる自由な語り合い」と題して、和田光司氏(聖学院大学教授)の司会のもと、金子晴勇氏(岡山大学名誉教授)、竹原創一氏(立教大学名誉教授)、田上雅徳氏(慶應義塾大学教授)と私で自由な感想を発表した。
2018年3月1日木曜日
第 5 回アジアカルヴァン学会・日本カルヴァン研究会合同研究発表会 開催報告
日時 2018年 3 月19日(月)11時00分ー16時30分
会場 青山学院大学青山キャンパス17号館 3 階(17305号室)
主題「カルヴァンとその周辺」
11時00分
「ストラスブールの牧師夫人、信徒神学者カタリーナ・シュッツ・ツェル」
テュービンゲン大学博士課程学生 木村あすか
13時30分
「ギョーム・ファレルと檄文事件ーフランス語圏宗教改革の転機ー」
上智大学文学部史学科4年在籍 岩田 園
14時15分
「カルヴァンの福音理解ーその聖書的、包括的視点」
東北学院大学教授 野村 信
15時15分
シンポジウム
『二つの宗教改革』を巡って 訳者、編集者たちによる自由な語り合い
司会 和田光司(聖学院大学教授)
金子晴勇(岡山大学名誉教授)
竹原創一(立教大学名誉教授)
田上雅徳(慶應義塾大学教授)
野村 信(東北学院大学教授)
問い合わせ sn111@hotmail.co.jp(野村信)
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| オーバーマン『二つの宗教改革』シンポジウム |
2017年3月22日水曜日
2017年2月5日日曜日
第4回アジアカルヴァン学会・日本カルヴァン研究会合同シンポジウム開催報告
主題 「ものとしるし(2)」(res et signum /chose et signe)
<第一部>
13時00分 研究発表
「カルヴァンの聖遺物考について」
岩田 園(上智大学学生)
<第二部>
14時00分 シンポジウム 「ものとしるし」司会・解題 野村 信
1. エラスムス神学における「もの」と「しるし」
金子晴勇(岡山大学名誉教授・聖学院大学総合研究所名誉教授)
2. イコン(聖像)における「もの」と「しるし」
鐸木道剛(東北学院大学教授・元岡山大学教授)
3. カルヴァンにおける「もの」と「しるし」
野村 信(東北学院大学教授)
日 時 2017年 3 月13日(月)午後 1 時より 5 時まで
場 所 立教大学(池袋キャンパス)12号館地下会議室
会 費 無料 (予約不要)
<連絡先> 代 表 野村 信 メールsn111@hotmail.co.jp
2016年3月7日月曜日
第 3 回アジアカルヴァン学会・日本カルヴァン研究会合同シンポジウム報告(2)
| 立教大学池袋キャンパス(東京都豊島区) |
| 12号館地下集会室をお借りしました |
| 司会・解題 野村 信氏(東北学院大学教授) |
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| 「近代宗教寛容論の射程を問う―セバスティアン・カステリョと現代の間―」 鈴木昇司氏(立教大学・早稲田大学非常勤講師) |
| 「ものとしるし―Augustinus: De Doctrina Christiana における」 加藤 武氏(立教大学名誉教授) |
| 「ものとしるし―カルヴァンの聖餐論において―」 久米あつみ氏(帝京大学元教授) |
| 「パスカルにおけるものとしるし」 塩川徹也氏(東京大学名誉教授) |
| 「ポール・リクールにおけるものとしるし」 久米 博氏(立正大学元教授) |
2015年11月25日水曜日
第 3 回アジアカルヴァン学会・日本カルヴァン研究会合同シンポジウム報告(1)
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| (画像をクリックすると拡大します。印刷できます) |
アジアカルヴァン学会・日本カルヴァン研究会合同シンポジウム
<主題>ものとしるし(res et signum / chose et signe)
<第一部> 13時00分 研究発表
「近代宗教寛容論の射程を問う
―セバスティアン・カステリョと現代の間―」
立教大学・早稲田大学非常勤講師 鈴木昇司
<第二部> 14時00分 シンポジウム 「ものとしるし」
司会・解題 野村信(東北学院大学教授)
1 signum と res
Augustinus: De Doctrina Christiana における
加藤 武(立大名誉教授)
2 カルヴァンの聖餐論において
久米あつみ(帝京大元教授)
3 パスカルの理解
塩川徹也(東大名誉教授)
日 時 2016年 3 月 7 日(月)午後 1 時より 5 時まで
場 所 立教大学(池袋キャンパス)12号館地下会議室
会 費 500円 (予約不要)
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| (画像をクリックするとGoogleマップが開きます) |
代 表 野村 信 メール sn111@hotmail.co.jp
2014年11月23日日曜日
第 2 回アジアカルヴァン学会・日本カルヴァン研究会合同講演会報告
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| カルヴァン(16世紀) |
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| ファン・ルーラー(20世紀) |
PDF版はここをクリックしてください
「アジア・カルヴァン学会 日本カルヴァン研究会 合同講演会」を以下のように開催しました。
◆日 時 2015年 3 月 9 日(月)13時~17時
◆場 所 青山学院大学(渋谷キャンパス)
(総合研究所ビル 5 階、正門を入ってすぐ右の建物です)
【講 演】
「ファン・ルーラー研究の過去・現在・未来」
元・ファン・ルーラー研究会代表 関口 康
「カルヴァンの聖書解釈の技法」
本学会代表 東北学院大学教授 野村 信
【研究発表】
「カルヴァンとルターのマリア理解」
テュービンゲン大学プロテスタント神学部留学中 木村あすか
連絡先 野村 信 email : sn111@hotmail.co.jp
アジア・カルヴァン学会ブログ http://calvin-research.blogspot.jp
2014年5月8日木曜日
第 1 回アジアカルヴァン学会・日本カルヴァン研究会合同オリヴィエ・アベル氏講演会報告
オリヴィエ・アベルOlivier Abel氏(パリ・プロテスタント神学院倫理学教授、ポール・リクール文庫学術評議会議長)の講演会を次のように開催しました。
日時: 2014年 5 月26日(月) 15時00分 開場 15時20分 開始 17時30分 終了
場所: 立教大学池袋キャンパス12号館 第二会議室(地下一階)
(正門次の門を入ってすぐ)
演題: 「カルヴァンからリクールまで、聖書解釈と政治哲学:フランス・プロテスタントの伝統」
(通訳付き)
De Calvin à Ricoeur, hermeneutique biblique et philosophie politique― la tradition protestante française
オリヴィエ・アベル氏はポ-ル・リクールの愛弟子であり、『ポール・リクール、約束と規則』、『リクールの語彙』他の著書で知られていますが、他方カルヴァン、ホッブズ、ミルトン、ベイル等を経て現代にいたる政治哲学の研究者で、『ジャン・カルヴァン』『カルヴァンとトーマス・ホッブズ』(共著)などの著書、論文を数多く出版・発表しておられます。
この度台北でのリクール学会発会式に参加のため来られますので、お忙しい中、日本での講演をお願いしました。
ぜひお誘いあわせおいで下さい。
入場: 無料 (予約不要)
合同主催: アジア・カルヴァン学会日本支部
日本カルヴァン研究会
リクール研究会
問い合わせ: 野村 信 email : sn111@hotmail.co.jp
久米 博 email: GZG00517@nifty.ne.jp
ポスター(PDF)はここをクリックしてください。
2013年3月22日金曜日
第 9 回講演会報告
当日ご出席くださった方々、また温かいご理解とご協力をいただきました皆さまに感謝いたします。
講演・研究発表のレジュメのPDFを公開します。下記リンクをクリックしてダウンロードしてください。
講演1 「カルヴァンの創造論の歴史的意義」
東京神学大学教授 芳 賀 力 氏
講演2 「モーセの異邦人伝道 (カルヴァンの創世記理解)」
東北学院大学教授 野 村 信 氏
研究発表 「ファン・ルーラーの三位一体論的神学における創造論の意義」
日本キリスト改革派教会教師 関 口 康 氏
チラシ掲示にご協力いただき、ありがとうございました。
2012年4月6日金曜日
第21回日本カルヴァン研究会 報告
「第21回 日本カルヴァン研究会」を、下記のとおり開催しました。
記
日 時 2012年 6 月25日(月)午前10時~午後 4 時
場 所 青山学院大学 青山キャンパス 総研ビル第11会議室 地図
会 費 1000円
連絡先 野村 信 Sno2999@aol.com
◆講演 1 「カルヴァンが読む『ノアの洪水物語』」
楠原博行氏 (日本基督教団浦賀教会牧師)
講演 1 は、ドイツにて旧約聖書の分野で博士号を修得した新進気鋭の牧師の発表。
◆講演 2 「御言葉の森歩き―カルヴァンから学ぶ聖書黙想」
野村 信氏 (東北学院大学教授)
講演 2 は、森の中で聖書を黙想するのではなく、聖書という森の中で黙想をするという手法の発表。なお、最後に黙想実践も予定しています。
◆研究発表 「新約聖書は旧約聖書の巻末語句索引か
―ファン・ルーラーがカルヴァンから学んだこと―」
関口 康氏 (日本キリスト改革派松戸小金原教会牧師)
2012年2月17日金曜日
第 8 回講演会報告
「アジア・カルヴァン学会 第 8 回講演会」は盛会のうちに無事終了しました。
記
テーマ: 「カルヴァンと言葉―― 説教、書簡、語彙をめぐって――」
日 時: 2012年 3 月16日(金)午後 3 時~ 6 時
場 所: 立教大学12号館会議室(地下) JR池袋駅下車(C 3 出口)、徒歩10分 地図
会 費: 無料
連絡先: 野村 信 Sno2999@aol.com
◆講演 1 「旧約聖書からの説教――カルヴァンに学ぶ」
野村 信 氏 (東北学院大学教授)
◆講演 2 「カルヴァンの書簡について」
久米あつみ 氏 (元帝京大学教授)
◆研究発表 「カルヴァンの語彙について」
竹下和亮 氏 (国際基督教大学準研究員)
「第8回講演会」のポスターです。
2011年6月10日金曜日
第11回アジアカルヴァン学会韓国大会報告
総神(チョンシン)神学校を会場にした 3 日間の日程は無事に終了し、翌朝 6 時、極寒のソウルからリムジンバスで仁川(インチョン)空港へ向かった。日本と同じ時刻を採用していても、実際は一時間遅く、まだ 5 時頃らしい。埃をかぶった窓から右手正面に銀円盤の月が見え隠れしつつ、私たちを空港まで見送ってくれた。
この学会を振り返えると、良くアレンジされたスケジュールで次々とプログラムを消化していったという印象である。目玉は国際カルヴァン学会会長のヘルマン・ゼルダホゥイス(オランダ)の講演「21世紀のカルヴァン―過去の成功と現代への適用」であり、彼が主催するREFO500Asiaを紹介することにあった。
講演の要旨はおおよそ次のようであった。「カルヴァンの働きと神学が、いかに近代社会形成に大きな影響を及ぼしたかは、各地で行われた盛んな生誕 500年祭の行事を見ても明らかである。しかも特徴的な点は、カルヴァン自身は生涯ジュネーヴに留まり、あまり多くの旅をしなかったが、この地を拠点としてカルヴァンの教えはヨーロッパ、さらに世界へと広がりをもったところにある。それは聖書の御言葉が中心となって広がりをもつような関係に近い。」
こう語って、聖書の御言葉の解釈と神学のもつ重要性、さらに教理の各項目がどのような広がりをもったか、また国家との関わりと、各地の改革者との深い連帯といった、幾つかの要点をかいつまんで、その伝達力、普遍性に光をあてた。そのことは同時に21世紀の神学の連帯と広がりについても新たな可能性を示唆する。
REFO500というプロジェクトは、この講演内容を具体化する企画である。すなわち、カルヴァン生誕五百年祭の年であった2009年を契機に翌年2010年に立ち上げられたグローバルなプロジェクトである。ルターの「95ヶ条の提題」が登場した年を祝う500年祭が2017年に開催されるまでの7年間に様々な活動を通して、宗教改革の広がりを再体験・再実現しようという企画である。「刷新、変化、適用」というフレーズのもとに、オランダを中心にプロテスタント、カトリックも含め、大学や博物館などと提携して、世界的な広がりを目指す。
すでにアメリカの複数の大学、ドイツの教育機関、ジュネーヴ他のヨーロッパの幾つかの地域、南アフリカへと広がり、今回REFO500Asiaという主題のもとにアジア各国の参加を求めている。
活動の内容は、教育や研究の交流・充実、教会と教理の共有、芸術や文化の展示・交流、聖書や言語の理解、資金の充実など多岐に亘り、参加者の自主的な取り組みが期待されている。REFO500とは、いわば多様な人々が行きかう「プラットホーム」、あるいは多くを傘下いれる「大きな傘」のようなシンボルでもある。これについて詳細を知りたい方は、ホームページを開いて欲しい。
ところで私個人としては、この企画が現代のキリスト教を活性化するための、カンフル剤的な役割を担うだろう感じつつも、基本的なスタンスの問題として、一つ気になることがある。すなわち、宗教改革は、もともと横のネットワークを意識して活動を開始したものではなく、聖書を深く読み、解釈して新しい光を獲得した時であった。そもそも中世末期は(カトリック)教会の強大な力が各地に及んでいたのであり、すでにグローバルな世界が広がっていた。そのような状況下で改革者たちがそれぞれの生活の場で聖書を「深く読む」、つまり「下へ掘り下げる」取り組みに励んだ時であった。それが結果として各地へ伝播したのである。宗教改革の広がりを現代に再現しようと意図するなら、まず初めに、未だに解明されていない改革者たちの聖書とその解釈、説教について研究することから開始すべきではないかと考えている。
さて今学会で発表された研究は14であり、日本からの発表は3点であった。久米あつみ氏の発表は「oblivio voluntaria―日本におけるカルヴァン受容のいくつかの型―」と題し、菊地純子氏は「ダビデ―カルヴァンが自身を投影した人―ただ神の選びによって」であり、そして私の「日本におけるカルヴァンの説教」であった。
また会場で学会誌、Calvin in Asian Churches, vol. 3が配布された(裏面参照)。
今回の学会の参加者のうち、日本からは11名で、比較的若い人々が参加してくれたことは幸いなことであった。次回は、台湾で2013年の予定である。新会長には、長く重責を負った韓国のスーヤン・リー牧師が辞し、台湾のヤンエン・チェン教授へバトンが手渡された。
充実しつつも、またたく間に過ぎた3日間を思い出しつつ、海岸も凍りついた仁川空港から成田に到着したら、冬の日差しも暖かく感じられ、なんとなくほっとした。少し遅く我が家への帰途に就いたが、新幹線の窓から今度は黄金色のお盆のような月が正面右手に見える。思わず顔がほころんだ。私たちの忙しい日々の中で、ずっと変わらず見守り続けて下さる存在がある。可視的自然物は、それを精一杯証している小さな一個なのである(詩編第八篇、ローマ1:20)。次回に向けて新たな力が湧いてきた。(野村 信)
(この文章はアジア・カルヴァン学会日本支部ニュースレター『常に新たに』第7号に掲載されています。ニュースレターには、久米あつみ氏、菊地純子氏、豊川修司氏、青木義紀氏(掲載順)の文章が掲載されていますので、ぜひお読みください。)
2011年1月20日木曜日
第11回アジアカルヴァン学会韓国大会プログラム
日時 2011年 1 月17日(月)~19日(水)
会場 チョンシン神学校
ホームページ (ハングル語) http://www.chongshin.ac.kr/
(英語) http://www.chongshin.ac.kr/eng/depart/thelogical.htm
The 11th Asian Congress on Calvin Research in Seoul, Korea, January 17-19, 2011
The date: Jan 17(Mon)-19(Wed), 2011
The place: Chongshin University and Seminary (CUS), Sadang 3 Dong san 31-3,
DongjakGu, Seoul, Korea. (http://www.chongshin.ac.kr/eng/pro/pro_01.html)
The main subject: "Calvin for the 21st century"
The main speaker: Prof. Dr. Herman Selderhuis,
This is a provisional program.
17(Mon), January 2011
14:00 Acceptance and Welcome (Registration)
15:00 Opening Address (Rev. Dr. Sou-Young Lee)/ Opening Service / Orientation
17:00 Welcome Banquet
(Hosted by Il-Ung Chung, President of Chongshin University and Seminary (CUS))
19:00 Opening Lecture (Herman Selderhuis)
21:00 Evening Prayer & Hymn
18(Tue), January 2011
9:00 Plenary Sessions 1-3
12:00 Lunch
14:00 Plenary Sessions 4-6
18:00 Banquet
20:00 Plenary Sessions 7-9
21:30 Evening Prayer & Hymn
19(Wed), January 2011
9:00 Plenary Sessions 10-12
11:00 Closing Service/Announcement
12:00 Lunch
13:00 Excursion (Option)
17:30 Farewell Dinner (Hosted by Sou-Young Lee)
19:00 Evening Worship Service (Saemoonan Presbyterian Church)
2010年5月26日水曜日
カルヴァン・エフェソ書説教第 2 巻『神への保証金』出版告知
2010年3月9日火曜日
カルヴァン生誕500年記念論集出版シンポジウム報告
日 時 2010年 3 月 8 日(月)午後 1 時30分より5時30分まで
会 場 立教大学 12号館地下第 1・第 2会議室
参加費 500円 (茶菓代含む)
プログラム
13:30 開会宣言とオリエンテーション 田上雅徳
代表挨拶 野村 信
挨 拶 渡辺信夫
13: 45 〔1〕野村論文について 野村 信
コメント 日本基督教団西片町教会牧師 山本裕司氏
フロア質疑応答
〔2〕竹下論文・関口論文について 竹下和亮・関口 康
コメント 立教大学名誉教授 加藤 武氏
フロア質疑応答
15:00 休憩
15:15 〔3〕吉田論文・研究発表
フロア質疑応答
15:45 〔4〕久米論文・鈴木論文について 久米あつみ・鈴木昇司
コメント 聖学院大学教授 和田光司氏
フロア質疑応答
16:35 〔5〕バッキュース論文について 斉藤美万子
フロア質疑応答
17:30 解 散
2009年7月18日土曜日
ジュネーヴ礼拝式を再現 カルヴァン生誕500年で記念集会
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| キリスト新聞 2009年7月18日号 |
ジュネーヴ礼拝式を再現 カルヴァン生誕500年で記念集会(キリスト新聞)
カルヴァン生誕500年を記念する集会が7月6日、東京神学大学(東京都三鷹市)で行われ、教派を超えて約240人が礼拝堂を埋め尽くした。同集会は「礼拝者カルヴァン」とのテーマを掲げ、アジア・カルヴァン学会日本支部と日本カルヴァン研究会を中心とする実行委員会(久米あつみ委員長)が主催して行われた。
初めに芳賀力(東京神学大学教授)、秋山徹(日本基督教団上尾合同教会牧師)、菊地純子(日本キリスト教会神学校講師)の各氏がそれぞれ、「讃美と応答――この世を神の栄光の舞台とするために」、「カルヴァンのジュネーヴ教会の礼拝」、「ジュネーヴ詩編歌という世界」との題で講演した。
芳賀氏は、カルヴァンの思想が世界を肯定する性格を秘めており、カルヴィニストたちが近代世界の形成と変革の担い手となったことを論証した上で、カルヴァンの霊性を段階ごとに整理した。
秋山氏は、カルヴァンの礼拝理解を実際の聖餐礼拝の順に即して解説し、当時の礼拝を「再現」することで今日の礼拝のあり方を再確認したいと強調した。
菊地氏は、今井奈緒子氏(東北学院大学教授)によるジュネーヴ詩篇歌の演奏を聴き、参加者と共に歌うことで、その歴史的背景と意義について共有した。
講演の後、ジュネーヴ教会の礼拝式、聖餐式が1562年版の式文に基づいて再現され、詩編46編によるカルヴァンの説教も全文が読み上げられた。
参加した神学生(32)は、「カルヴァンの世界肯定・否定両方の態度が、讃美・応答へと有機的に結びつくことを教えられた」と感想を語った。
全体の進行を務めた関口康氏(日本キリスト改革派松戸小金原教会牧師)は、「盛会のうちに閉幕できたことを感謝したい。教団・教派を超えた協力体制は見事であった。100年前や50年前の日本で『カルヴァン生誕記念集会』が行われた形跡はない。日本史的な意義を持つ集会になったと思う」とふり返った。
(キリスト新聞 2009年7月18日号の切り抜き)
















